10月のパスタで“仔牛と栗とマルサラ酒”という比較的穏やかなパスタを提供していたが、どことなく消化不良気味で、何が気に入らないのか考えると栗を栗として捉えてる、若しくは表面的な捉え方で“ただ素材を加えてる”事が原因と理解。
そこで調理した状態や食感から栗はジャガイモと類似と捉え、考えた一皿。
栗と肉の組み合わせでは既出多数で面白味に欠ける為、先ずは栗×シーフード縛りで考える。
“甘み”という共通項から海老を思うがイマイチ食指が動かず却下。
アサリだったら面白そう!と一瞬心がなびくがボンヤリした栗の美味さとアサリのエキスではアサリの味が強過ぎてイメージ違いでまた却下。
色々想像する中でヤリイカを思いつく。
この組み合わせ軸に、多少の目新しさとやんわりと甘さを感じるパスタにする。と目標が決定。
パスタのオイルはニンニクとほぼ同量の生姜で作り、イカを軽くソテーし取り出す。そこにレンズ豆とその煮汁(レンズ豆はフレッシュのローリエ入れて煮たので酸味、清涼感ある仕上がりです)と栗を加えてスタンバイ。
茹で上がったパスタ入れ、カイエンペッパーで辛味つけ、塩を当てて皿に盛る。
カラスミとアマレッティを散らす。
(カラスミ、アマレッティをパスタと和えず、散らした理由は各々が具の配分替えて色々な味が楽しめたら…と言う思いから。)
栗のソフトな甘さと渋皮のほろ苦さが香る中、同調するレンズ豆の甘さ、ヤリイカの弾ける食感に生姜の風味。
カラスミの塩気に加えザクザクした食感と杏仁の甘さ感じるアマレッティ。
味わにの振り幅が大きく魅力的な一皿となりました。
Ristorante Per Amor di Carissima
東京都国立市中1-10-32
Cube Kunitachi 2F
JR中央線 国立駅 nonowa口より徒歩5分
042-575-6803
営業時間
【Lunch】11:30~14:30(L.O13:00)
【Dinner】17:00~22:00(L.O19:00)
定休日
月曜 、 他不定休あり